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歯科に関するミニ知識 NO-6 NO-5 NO-4 NO-3 NO-2 NO-1
医療に関するミニ知識
全身の病気とお口の中の病気の深いかかわり




むし歯のはじまりの見つけ方

多くの人はある日突然、歯に大きな穴があるのを見つけて「むし歯だ」と気づくものです。特に乳歯のむし歯は進行が早いので、初期の段階で見つけることが大切です。発見できるチャンスは「仕上げ磨き」のときにあります。

次の「むし歯の見つけ方」を参考に、乳幼児の歯をチャックしてみてください。また、普段から、新しく生えた歯があるかなど、口の中の変化を見てあげるとよいでしょう。

むし歯の見つけ方
1.準備
仕上げ磨きのあと、明るいところでガーゼなどを使い、歯の表面のつばをふき取ります。
2.見るところ
歯と歯肉の境目、歯と歯の間、奥歯の溝を見てください。
3.見つけ方
初期のむし歯の色は茶色や黒ばかりではありません。チョークのような白い色があったら要注意です。歯がザラザラしていれば、むし歯の可能性があります。
4.むし歯かなと思ったら
早めに歯科医院で診てもらいましょう。初期のむし歯と診断されれば、日ごろの食習慣や歯磨きの仕方などを見直し、上手に付き合うことで、治療しなくてもよい場合があります。また、フッ素(歯科医院で塗られたり、歯みがき剤に含まれていたりします)を使うと、歯の弱いところが修復されます。

参考資料:平塚広報 2005年7月15日 平塚市保健センター

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黄色い歯も漂白で白く美しくなる

中高年の歯に多くみられるのが、歯が黄色くなったり黒ずんだりしていることです。理由はさまざまですが、年を経るとだんだんエナメル質がすり減ってきて、象牙質の色が出てきて黄ばんでくるし、また、タバコのヤニがしみついたり、あるいは抗生物質なども原因となります。

変色してしまった歯も、漂白すれば白い歯にもどすことができるので、アメリカではたいへん盛んに行なわれています。漂白も審美歯科の分野だが、漂白したからといって歯の質が悪くなったり、弱くなることもないのです。

漂白には、表面から白くする方法となかから白くする方法(歯外法)と二種類あります。日本では薬事法の関係で、歯外法は現在、一般的ではありませんが、それもまもなく許認可がおりると思うので、これからは漂白も盛んになると思います。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯が悪いと子どもの性格も変えてしまう。

小学二年生の山口良男君(仮名)は歯がずいぶんと悪かったが、五ヵ月間で治療回数26回という努力で、今春は元気で三年生に進級しました。以前はむし歯が多いために、ものを食べるのも、話をするのも不自由で、性格も内気で友だちと一緒に遊ぶのも苦手で一人遊びばかりする暗い印象の子どもでした。

母親も自分の子どもが他人との協調性、自主性がないのを残念に思い、体操クラブやスイミング・スクールに連れていってなんとか友だちと一緒に元気に遊ぶように努めたのですが効果がありません。二歳年下の奈美さんのほうが活発で元気なのです。それにくらべると病気でもあるのか、生まれつきの性格なのか、そんなふうに考えていたそうです。

ところが学校の歯の健康診査で、10本近く悪い歯があることがわかり、歯の治療をはじめたのです。するとしばらくしてから、よくかめるし、食事のときも痛くない。悪かった歯の治療をはじめてから、夏休みに入ると動作も活発になり、さすがお兄さん」というほど元気が出てきました。

積極的にもなって家族旅行では中心的な存在になり、両親もびっくりするほどの変わりようでした。九月の新学期には、任の先生からも元気なところをほめられて、ますます頼もしい子どもになったと母親からのうれしい報告がありました。年には家族からの年賀状に、「また春には歯の治療の点検にうかがいます」とあり、歯を治療するとこんなに元気になるという見本をみせてくれたのです。

乳幼児期には歯や身体に異状や痛みがあっても、お母さんが多忙だったり、本人が幼なくて表現のしかたが十分できなかったりすると、自分でがまんしてしまい、いつもこんなものだとひとりぎめしてしまうことも多くあります。歯に穴があって、ものが入りこむと激痛が走る。

そうすると、当然、どうしても穴に入らないように用心深く食事をとることになります。この用心深さは、思慮深いのとは違って、いつもの元気で活発な動作を制限することになるのです。また遊んでいるときに、不意に歯痛がおそったりするときには、それに気をとられてどうしても動作がにぶくなり、元気がなくなるのも当然です。

これが朝から晩まで毎日毎日、何週間も何ヵ月も続くと、子どもの性格にも影響して固定化してしまいます。さらに、単に性格ばかりでなく、身体の発育や知能面での伸びをもおさえてしまい、知能指数にも大きく影響を与えるのは当然と思われます。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯が生えるときは硬いものを食べさせよう

この十数年の間に感じることは、むし歯は確かに減ってきているが、歯並びの悪い人が多くなったということです。顎が小さいために、どうしても定位置に歯が生えてこない。前後にずれてきて、歯がジグザグに乱れた形になってします。

顎の形は生まれたときに決まっているのですが、顎の大きさというのは身長と同じようにどんどん大きくなっていくものなのです。それでは、歯の大きさも成長とともに変わっていくのかというと、歯の大きさは変わりません。そのためにデスクレパンシーといって、顎の大きさに対する歯の大きさの比率が非常にアンバランスになってしまうわけです。

歯列が悪ければ、歯垢もたまりやすくなり、むし歯もできやすい。それになによりもかみ合わせが悪くなるので、ものをかむための十分な咀嚼力も落ちます。ものをよくかんで食べることは消化吸収をよくするだけでなく、脳の発達にも影響を与えるといわれています。

人間はだいたい二歳くらいで歯の歯列、つまり歯並びができあがりますが、その時期が顎の発達にはたいへん重要な時期なのです。この時期に硬いもの、繊維質のものを食べさせることで、子どもの顎の許容力を引き出すことができます。よくスルメや繊維質のものをたくさん食べさせるとよいといいますが、まったくその通りなのです。

よくアフリカの子どもにはむし歯がないといいますが、糖類を食べないということと、小さいころから木の根などの硬い繊維質を食べているせいではないかと思います。現在、日本でも子どもの歯の矯正がずいぶんと普及してきているが、欧米に比べればまだまだ遅れています。

アメリカでは歯並びの悪い人は社会的な地位を落とすとまでいわれていて、費用がかかっても、子どものうちに必ず歯並びを矯正するのが当たり前になっています。また、日本では八重歯はかわいいなどといわれているが、歯科医からみるとかなり悪い要素なのです。

八重歯は正しくは犬歯なのですが、犬歯は人間の一生のうち一番最後まで残る大事な歯。その歯が正しい位置にないというのはその人にとってたいへんマイナスなことなのです。かみ合わせを改善し、正しい咀嚼を実行することによって、肥満や関節病、ひいてはボケ防止にもなるといわれています。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯の不具合は発音、顔形、姿勢にも影響する

食べ物をよくかむことは大切なことなのです。食べ物をこまかくかみくだき、身体に必要な栄養素を十分にとる、効率よくエネルギーを摂取することは、これはもう第一の目的です。それに劣らず、上下の歯がしっかりかみ合って、おいしく満足して食事ができる、そして骨や筋肉や、舌や唇がなんの不自由もなく運動できるということは、とても素晴らしく、大切なことなのです。

こんな当たり前のことが、健康のなによりの基本なのです。よいかみ合わせの人は、なにも気づかずにいるが、ひとたび歯に穴があいてよくかむことができなくなると、実に不愉快で、よくかめないのにがんばって毎日をすごす努力もなかなかのものです。

しかし、その努力も、あるところまでは通用しても、歯の症状によっては、身体に変調をきたして、がまんできないものになってきます。早いうちに治せばこんなに痛くならなかったのに、早く治療すれば簡単だったのに、と後悔することになります。

少々歯が悪いのになんとかごまかして日がすぎていくと、なにか得をしたような気もすることも多いが、発音が十分にできない、顔の形が変形する、頬や唇にしわができたり、ゆがんだりしてきます。少しくらいなら個性的だと思っていても、他人からみると老けてみえたりするので、少なからず外見も変わってきます。

さらに猫背になったり、姿勢も悪くなり、暗い印象を与えます。単に歯が欠けただけではすまないことになってきます。大人ならたいしたことではないときめることもできるが、成長の著しく早い幼児期や小学生にとっては、身体はもちろん性格、ひいては知能の発育にも影響するにちがいありません。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯の自己管理

自分でも定期の健康診査を歯にも取り入れて、少しでも安心したい場合には、自分の住む近くの、あるいは気心のよくしれた歯科医に相談して、どのようなところを診査するのがよいか、どのくらいの間隔がよいかをよく聞き出して、実行するのが現実的です。

定期健康診査をうける態度としては、単に病気のありなしを判定するだけでなく、どうしたら健康を保てるかという点から専門家の意見を聞き出して、自分から取り込んでいくことです。

参考までにそこでの話題やテーマのいくつかをあげてみると、歯ブラシの使用方法、歯ブラシの選び方、特徴、年齢や歯並びによって変えたり注意するブラッシングの方法、歯のかみ合わせ、う歯(むしば)のできやすいところ、汚れのつきやすいところ、親知らず歯の位置や方向と、親知らず歯の処置、歯がぬけたり、冠せるときの治療の原則の方法など、さらに食生活や健康一般にまで話がおよび、時には楽しい健康文化論も飛び出して、歯科医師と一対一の人間関係が生まれることもあります。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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むし歯になりやすい歯と部分は年齢によって変わる

歯には乳歯と永久歯があります。一般的に乳歯は永久歯に比べて、歯質も薄いうえに硬さも劣ることもあって、むし歯になるとその進行も早く、また多数の歯にむし歯が発生するのが特徴です。満2歳ぐらいまでは、母体からの免疫や舌の位置関係、十分すぎる唾液で発生もわずかですが、3歳になると、歯の数も20歯とそろい、加えて砂糖の含まれた飲食物を好んで摂取するから、むし歯が発生します。

この時期、とくに気をつけることは、乳歯の奥歯のかむ面の溝、それから、上の顎の前歯--上顎前歯--の表面の歯ぐきに近い部分です。哺乳ビンをくわえてはなさない乳幼児は、とくに注意が必要です。唇の裏側で歯の表面が、いつも飲食物で不潔になるからです。永久歯で統計的に最もむし歯の多い歯は12歳から生える第二大臼歯です。

次にむし歯が多いのは6歳に生える6歳臼歯、つまり第一大臼歯です。ここでは、大切な第一大臼歯で話をすすめます。第一大臼歯は人間の歯で最も重要な歯と考えられていて、人間の一生の歯のかみ合せのキーになる歯といわれています。まず、永久歯として乳歯列の奥に最初に(6歳ごろ)生えてきます。

人間の歯として最も形、体積とも大きく、また、形が複雑であり、加えてかむ力も最大の歯です。この歯が解剖学的に正しい位置に生えることによって、以後、多数の永久歯が正しいかみ合わせで生えそろっていきます。この第一大臼歯は、最も重要な歯でありながら、多くの研究者の報告では、生えはじめてわずか2年未満に約50%の子どもがむし歯を保有するということです。

あまりにも早くむし歯になってしまうのでこの最も重要な歯は、日本人の平均では50歳を待たずに抜けてしまった人が多数います。6歳臼歯の初期のむし歯は、歯が生えはじめた早期に発生します。形が最も複雑なうえに、年齢的にも歯の手入が不十分であり、加えて甘味を好む少年少女期ということもあって、多少はしかたない事情もあるのです。

しかし、この時期にとくに母親は子どもの口のなかをみることが必要です。この第一大臼歯が頭を出したら、かむ面のゴシゴシのブラッシングを教えてほしいものです。むし歯については、奥の歯のかむ面、ここが解剖学的にもとても複雑で、多数の溝が存在しますが、子どものときは、このかむ面の溝にむし歯が発生します。

しかし年齢がすすむと、むし歯の発生部は、このかむ面より、むしろ歯と歯のつぎ目の隣接面から発生するようになり、同時に、この隣接面に歯ぐきとの間にできた三角地帯にたくさんの歯垢が付着するため、成人のほとんどがむし歯もさることながら歯周病がここから開始されることになります。

また、もっと年齢がすすんで高齢者になると。次第に歯ぐきが細くなり、いわゆる歯ぐきが上がるようになります。歯ぐきがやせて、歯根の象牙質が露出するようになると、こんどは、この歯根の露出した象牙質に高齢者特有のむし歯が発生するようになります。

これを根面のむし歯などとよんでいます。簡単にまとめれば、子どものときのむし歯は歯のかむ面から、しだいに年齢がすすむと歯と歯のつぎ目の隣接面からと同時に、隣接面に接した歯ぐきの付近から歯周病が起こります。

そして、高齢者になるにしたがって、露出した歯根の象牙質からむし歯の発生をみるようになります。年齢によって、むし歯や歯周病の発生もいろいろ異なるので、年齢に合った歯みがきブラシが必要となるわけです。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯のかみ合わせが悪いと身体のバランスをくずす

人間は、ほかの動物にくらべて特別大きな頭脳をもっています。大きな頭を一番上に直立して歩くので、背や肩、首、腰などに微妙な力がかなり作用しています。その微妙な力で平衡を保っている頭の周囲にものを食べるための筋肉があり、下顎の骨を支え、その運動をつかさどっているために、歯のかみ合わせと、身体のバランスはとても微妙で、複雑な関係にあるといえます。

古代人のように、くつをはかずに素足で、なにをするにも手や足、時には歯も使って生活し、硬い食べ物をよくかみ切っていると、歯のかみ合わせと、身体の微妙なバランスも、骨の太さや、筋力によって自然に保たれていたに違いありません。ところが現代人は、体重50キロ、60キロの大型動物として、時には極度の運動不足になりながら、調理のよくいきとどいた軟らかい食事を満腹以上にとり、筋力や骨の強さとは別に、単に骨格ができあがってしまっているので、歯のかみ合せも悪く、身体のさまざまなところで、バランスをくずしています。

そのうえ、精神的なストレスも加わって、必要な運動と十分な休養もとれずにいるのが実情です。歯科界でも、歯のかみ合わせと身体のバランスの微妙な関係に強い注目が寄せられて、研究の必要性が叫ばれたのはごく最近です。平成5年末には学識のある臨床家が集まって研究会ももたれるようになりました。

国民病ともいわれる肩こりや、頭痛などと関係の深い歯のかみ合せの治療法や診断がもっと広く行なわれるように強く望まれるところです。歯のかみ合わせと身体のバランスが極度に狂ってしまうと、歯がかみ合わない、よくかめない、歯の合わせ場所がわからない、顎の位置が定まらないなどの毎日が続き、身体が疲れます。

目まいがする、頭痛がするなどの症状がでてくることもあります。そこまで重症ではなくとも、首筋がいつも重い、肩がこる、顎の周囲が痛い、口が大きく開けられない、口を開けると音がするなどの症状をもつ人は比較的多く、全部が歯のかみ合せのせいばかりでなくとも、十中八九は、歯のかみ合わせと深い関係があることはまちがいありません。

いっぽう(古代人の例を先ほどあげましたが)、人間の身体は、微妙なつくりでできあがっていますが、古代人のような生活をまねて、身体をよく動かし、早寝早起きを原則として、硬い食べ物(古代食などともいわれる原始的な食品を揃えて、よくかまないと食べられない食事)を時間をかけてゆっくりとるというような生活をおくれば、多少歯のかみ合わせが悪かろうが身体の骨格や筋肉がそれに十分適応して、なんら問題は起こらないに違いありません。

歯のかみ合わせで実に多くの人びとが身体の不調を訴え、またさまざまな解決法を求めて努力しているが、ストレスを少なくし、生活習慣を健康的にするという基本が大切です。そのためにスポーツをする、栄養をとる、毎日の生活にさまざまな工夫を取り入れることは、理にかなった方法でしょう。

しかし時には過激すぎたり、精神的気休めだけに走ったりでむやみにおすすめできないこともあり、それぞれ大いに研究して取捨選択をしたいところです。いずれにしても自分の口の中に問題を残していては解決しない場合もあり、専門的に診断を受けておきたいところです。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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むし歯、歯周病予防には食後に緑茶

お茶の効用はよく知られています。歯についての効用に限っていえば、以下に紹介するようになっています。

・カテキン(お茶の渋味成分)=むし歯、口臭予防効果
・フッ素=むし歯予防効果
・フラボノール=口臭予防効果

そして、口の中に残っている食べもののかすを洗い流す作用もあり、文句のつけようがありません。さらに、一仕事を終えてゆったりした気分でお茶を飲むと、ストレスが緩和し、唾液の項でお話ししたように、殺菌効果、再石灰化をうながす効果の高い、サラサラした唾液の分泌が十分に期待できます。

カテキンの効果についてもう少し触れておきます。

1)喉や食道に侵入してきたインフルエンザなどの悪性ウイルスの増殖を防ぎます。外出から帰ってきたときなど、お茶でうがいをするといいでしょう。

2)アルツハイマー型痴呆症の予防にも効果があります。アルツハイマー型痴呆症の原因のひとつとして脳内血管の酸化があげられますが、それを防ぐには、ビタミンCやEなどの坑酸化ビタミンを摂ることが大切です。

そして、このビタミンCとEは、すぐに分解されずに長く体内にあったほうが効果があるのですが、カテキンはこのふたつのビタミンの分解を遅らせます。

(ここがポイント)

・緑茶と同じ茶葉から作られる紅茶やウーロン茶からもカテキンを摂取することができます。しかし、その働きが最も強力といわれるエピガロカテキンガレートが圧倒的に多く含まれているのは緑茶です。

・一杯の緑茶からより多くのカテキンを摂るには100度Cのお湯(沸騰したてのお湯のこと、数分経つとすぐに80度Cに下がってしまう)を急須に注いで三分待つのが理想です。

・小魚を煮るとき、番茶を使うと骨まで軟らかく煮ることができます。これは、お茶に含まれるタンニンの成分が働くためです。魚をまるごと食べればカルシウム満点で、歯にもからだにもいい。昔の人はよく知っていたお茶の効用のひとつです。

いつまでも健康な歯でいるには、まず、ていねいな歯みがきをして歯垢を取り除くこと、そして、もし歯石が付着してしまったら、歯科医で取ってもらうことです。そのうえで、日頃の食べものから、歯周組織の血行の改善や出血の予防、粘膜の強化、歯や歯槽骨の強化のために、ビタミンCやK、葉酸、フラボノール、カルシウムなどを十分に補給することです。

(ここがポイント)

・ビタミンCは、たんぱく質の新陳代謝に大切な働きをするコラーゲンの合成を促進します。その結果、歯と歯ぐきの結合をうながし、毛細血管を強化して出血を防ぎます。=柑橘類、緑黄色野菜、ベリー類、トマト、カリフラワー、じゃがいも、ピーマンなどに多く含まれています。

・フラボノールは、ビタミンCの吸収を助けると同時に、毛細血管を強化し歯ぐきからの出血を防ぐ働きがあります。=緑茶、紅茶、ウーロン茶、タマネギ、リンゴなどに多く含まれます。

・ビタミンKには血液を固まらせる働きがあり、歯ぐきの出血を止めてくれます。また、カルシウムがうまく骨に取り込まれるのを助ける働きがあるので、歯槽骨を強化するためにも欠かせないビタミンです。=緑色の葉野菜、ヨーグルト、卵黄、海藻などに多く含まれています。

・葉酸はビタミンB群のひとつですが、歯肉の炎症の抑制、出血の防止、歯垢の除去、変色した歯肉を健康なピンク色に戻すなどの働きがあることが確認されています。=濃緑色野菜、ニンジン、レバー、卵黄、アンズ、カボチャ、アボガドなどに多く含まれています。

カルシウムは丈夫な骨や歯を保つために欠かせないミネラルです。不足すると歯ばかりでなく、歯を支えている歯槽骨が弱くなり歯周病を招きやすくなるので、十分に補給する必要があります。=乳製品、チーズ、いわし、鮭、ピーナッツ、クルミ、緑色野菜などに多く含まれています。

(歯と口の悩みを解決する本 著者:坂本歯科医院院長 坂本貴史)

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よくかむことの大切さ--知っておきたい口の健康八カ条

ものを食べるということは人間にとって生きる歓びを感じるための重要な条件のひとつです。ただ満腹感を満たすだけの食事、あるいは食べ物をあまりかんで味わうことなく、口を単なる食べ物の通過孔とする食生活は味けないものです。いろいろな食べ物をより積極的にかんで味わうことが食生活を楽しく豊かにする要素です。

また同時に美しくおいしそうに調理された料理、きれいに盛りつけされた食べ物を目を通して、また鼻を通じて香りを楽しむことは、よりいっそう食べる満足感を増大させます。このことは病気やケガなどの後遺症のある人、あるいは心身障害者の人たちで固形食を飲みこめない人が、生命を維持するためだけの目的で、流動食を直接胃に入れて栄養を摂取するよりも、まず器に盛りつけた食べ物を目と鼻で味わった後、ミキサーなどで流動食化して食べるのがよい方法であるといわれています。

このようにものをかんで食べるということは単にエネルギーや栄養素を取り込むということだけではなく、人間のもつ五感をすべて駆使して食べ物の形、色、匂い、味、硬さを感じ、かみしめて、だ液を分泌させ、飲みこみやすい状態で嚥下し、それを消化・吸収するという過程を経ます。

食べ物を食べるという動作は、人間と食べ物の間でさまざまな相互作用がみられ、咀嚼に関連する末梢部の器官(歯・舌・頬・咽頭・周囲の筋肉など)とそれを制御する中枢神経系との間には実にさまざまな関連性が指摘されています。つまり、ものをかむということは、食べ物を胃に流しこむだけではなく、かむという刺激を通じて全身の諸機能を活性化するのに重要な役割を果しているわけです。

日本は、戦後の食糧難の時代を経て、現在は経済大国を象徴するような飽食・グルメの時代に変貌しています。現在の食生活における変化は、食卓にのぼる食品の多様化としてだけではなく、最も急激な変化はかむという動作がこの半世紀の間にその回数を減らすという形で現れていることです。

そしてこのあまりかまないという事実は人間の諸機能に有形無形の影響を及ぼしているのです。そこでこの"かむ"ということの重要性を再認識し、その見えざる効果を「卑弥呼の歯がいいぜ!」という文章で簡明に表現したものがあるので紹介します(東京都学校歯科医師会編、食物かみごたえ早見表1989年:風人社制作より引用・改変)。

(ひ)肥満の防止(時間をかけてよくかむことにより消化・吸収が向上し、血糖値が上がり満腹感が得られることにより食事の量が相対的に少なくてすむ)

(み)味覚の発達(かむことにより味がしみでる。また、舌の味細胞・味蕾を刺激、発達させ、脳の味覚中枢を刺激し、食べ物をおいしく味わえる)

(こ)言葉の発達(言葉の発声に必要な口の周囲の筋肉の強化。また、同様に脳の血流量が増して脳を刺激し、脳の発達および老化を防止するため言葉も明瞭になる)

(の)脳の発達(脳の血流量が増して、脳の種々の機能を発達させ、活発になることにより老化も防止する)

(は)歯の病気予防(よくかむことによりだ液の分泌量が増加して歯は汚れにくくなり、かむことによって歯面も清掃されるため、むし歯・歯槽膿漏症の予防につながる)

(が)ガンの予防(だ液中に含まれるパロチンと呼ばれるホルモン、ペルオキシダーゼやカタラーゼなどの酵素が発ガン物質の催奇形性を減少させるといわれている。かめばかむほどだ液がたくさん分泌されるのでよくかむことが必要)

(い)胃腸の働きを促進する(かめばかむほど胃腸の負担を減らし、胃腸の働きをスムーズにする)

(ぜ)全身の体力向上(右記の結果、全身状態が向上し、ものごとに全力投球できる)

いま日本は急速な勢いで世界一の長寿国、高齢化社会を迎えようとしています。とくに高齢者にとっては、かむということが全身の諸機能を活性化させ、脳の血流量も増すことから老化を防止するといわれています。活力あふれた、健康で豊かな老後を迎えるためにも、この「よくかむ」ということがもたらす多くの効用をいま一度見直し、生涯快適な生活を送りたいものです。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯の病気は他の病気も誘発させる

多くの人は歯の病気を”重要な病気だ”と考えていないのではないでしょうか。高血圧や糖尿病などの慢性病は、放置すればひどくなり死につながります。しかし、歯の病気で死亡したという新聞記事は、ついぞみかけたことがありません。歯の病気は直接、死に結びつかないからです。

ところが歯の病気をないがしろにすると、身体の他の部分がむしばまれることがあります。また他の病気のひき金となるケースがあります。最も関係の深いのは糖尿病。糖尿病になると副腎の働きが低下するためか、細菌に感染しやすくなります。糖尿病の人がカゼを引きやすい理由がここにあります。

歯周病は、慢性的に化膿、炎症が続いている病気。病原菌たっぷりのウミが血液によって全身に運ばれ、また食べ物やだ液とともに飲み込まれています。これでは他の病気を引き起こさないほうがおかしいのです。また、鼻の病気との関係も深く、一般に蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の六〜十三%が歯の病気に原因があるといわれています。

さらに、胃が悪いから口臭があると思い込んでいたが、実は歯が原因だったなどというケースがよくあります。人間の身体には自然治癒力というものがあって、ほとんどの病気の九割は自然治癒力で治っているともいわれますが、例外があります。それは歯。放置すれば間違いなく悪化、進行していくのが歯の病気です。

歯を失うと、いろいろな意味から内臓に負担がかかることはよくしられているが、その他に咬合平面のバランスがくずれると姿勢が悪くなり腰痛など余病を引き起こします。さらに、老人性痴呆症(アルツハイマー)では歯のない人が非常に多いという統計も出てます。

また、最近よくいわれているのは、ガンの予防にも歯(かむこと)が関係していると指摘されています。同志社大学の西岡先生は、「ガンの最大の予防は、ものを咀嚼することだ。よくかむということはだ液の分泌を活発にし、細かく咀嚼した食物にはだ液が混ぜこまれ、それが内臓に送りこまれる。だ液が食べ物のなかに含まれている発ガン毒性を減少させる」と学会で発表されています。

このことは、日本咀嚼学会でも認めているのですが、一般の人はあまり気づいてくれません。どんな薬にもまさる力、すなわち自然治癒力を、人間は自らもっている証ではないでしょうか。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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歯垢がすべての大敵

最近は、テレビや新聞・雑誌などによる歯科情報が多くなってきたのか、むし歯や歯周病の話になると、歯垢、歯垢と連発している人がいます。生きた人間の歯の表面には、肉眼ではみえないが、薄いフィルム状の膜がいつもきっちりと付着しています。

歯科医は、この膜(実は細菌性の膜)を歯垢もしくは細菌性歯垢(英語では、デンタル・プラーク)と呼んでいます。人間はいろいろなものを食べ物としてとります。口腔内には細菌が、もう無数に存在し、その種類は四00以上といわれているが、このうち、連鎖球菌の一種であるストレプトコッカス・ミュータンス菌が問題を発生させるのです。

ストレプトコッカス・ミュータンス菌は、短時間で砂糖を分解してグルカンという物質を産生するが、これが粘着性で水分に溶けにくく、口のなかの歯表面にべったりと膜状になって付着します。この物質のなかにさらに、砂糖が取り込まれたり、食べ物の残滓やほかの微生物が加わることで膜状の物質は成長発育し、いっそう強く粘着性の膜になっていきます。これを歯垢と呼ぶわけです。

歯垢のなかの細菌は、次第に酸を発生させ、この酸が強酸になるにしたがって、人の身体のなかの組織で最も硬い歯の表面部分のエナメル質を壊すようになります。これを酸による脱灰といいますが、むし歯の開始現象なのです。

つまり、歯垢のなかの細菌は砂糖によって発育、酸を発生、酸が歯を脱灰してむし歯となるわけだが、歯の"泣き所"は酸に弱いということです。脱灰された歯質にはいっそう細菌が入り込み、どんどんむし歯が進行することになります。

この歯垢は、実はむし歯の原因ばかりではなく、発育した歯垢は、ついに歯と歯ぐきの境目を越えて歯ぐきのなかというか、歯ぐきの下で歯の根の部分の表面にも付着するのです。歯と歯ぐきのすき間の奥には、嫌気性菌といって酸素の嫌いな細菌がすんでいて、これが歯ぐきの歯根部分の歯垢として発育するのです。。

加えて、人の口腔はいつも十分なだ液であふれていて、このだ液のなかには大量のカルシウムとリン成分が含まれているが、このカルシウムとリンが歯根部歯垢のなかに取り込まれ、やがて結石となっていくのです。これを歯石とか歯石沈着といいます。

沈着した歯石には、さらにだ液中のカルシウムとリンが沈着、どんどん発育していきます。やがては歯ぐきの上の部分にも大量に沈着付着し、肉眼でもわかるようになります。歯ぐきの下の部分の歯石は、次第に歯と歯肉の間に沈着しながら、歯の根の表面にそってどんどん結石化し、歯と歯ぐきの間をおしのけて発育していきます。。

このおしのけられた部分にできた状態を、専門的に歯周ポケットというのです。歯周ポケットが発生すると、歯の根の部分で歯を支えて植立させている歯のまわりの骨、歯槽骨が、どんどん溶けるように消失し、いっそうこの歯周ポケットが増大していきます。

歯周ポケットのなかは、嫌気性菌の発生する毒素により歯周付近の毛細管様の血管などにもダメージを加え、出血、歯肉の腫れ、痛み、また大量の白血球による膿汁も発生し、排膿に悪臭と慢性の歯ぐきの化膿性疾患へとすすんでいきます。

歯垢が原因となる歯周病もごく初期のころは歯肉炎といい、すすんでくると歯周炎、末期になってポロリと歯が抜ける時期を歯槽膿漏といっています。成人した日本人の大部分は軽重はあるものの、歯周病を患っています。

最近では、食べ物のせいともいわれているが、昔は考えられなかった小学生の上級生あたりから、初期の歯肉炎を発見することもあるので、歯垢を増殖させないためにも、最も効果的な毎日のこまめな歯みがきこそが、口の健康を守るのです。

参考資料:「人生は歯で決まる」(株)日本地域社会研究所

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慢性の肩こりは顎関節症が原因?

顎関節症は現代病のひとつといわれています。あごの関節の痛み、雑音、肩こり、偏頭痛、めまい、耳鳴りなどのほか、人によって多くの異なった症状が現れます。大阪大学名誉教授で日本咬合臨床研究所所長の丸山剛郎先生は、多くの臨床経験から、これらの症状を、かみ合わせ(咬合)の異常からくる咬合異常関連症候群と名づけ、次のような症状をあげています。

頭痛、鼻炎、肩こり、背中の痛み、四十肩、五十肩、腰痛、目のかすみ、耳鳴り、難聴、手足の冷えやしびれ、杖がないと歩けない、声がかれる、痰がつまる、顔の肌荒れ、腹部膨満感、頻尿、便秘、下痢、心悸亢進、低血圧、高血圧、生理痛、生理不順、昼間眠い、疲れやすい、姿勢が悪い、歩き方がおかしい、杖をつかないところびやすい、慢性の倦怠感、かぜをひきやすい、うつなど。

病院で検査してもらっても原因がはっきりとしない慢性の肩こりや偏頭痛、耳鳴りなどの原因は、もしかしたら、悪いかみ合せにあるかもしれません。念のために、あなたのあごをチェックしてみましょう。

「ここがポイント」
1)口をあけるのがつらい
2)耳のそばで音がする
3)物をかんだり、あくびのとき痛みを感じる
4)口をあけるとき、真っ直ぐ開かず蛇行する
5)いつも頭痛がする
6)リウマチや通風にかかっている
7)うつ伏せ寝が多い
8)くいしばりや歯ぎしりがある
9)頭や首に外傷を受けた

いかがでしたでしょうか。1)の口をあけるのがつらい----ですがふつう大人が口を開くと指2本分の幅は無理せずに開きます。あまりあかない場合は顎関節症が考えられます。とくに1)〜4)のうち、どれかひとつでも心当りがありましたら、歯科医に相談をしたほうがいいでしょう。

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舌痛症、原因の多くは心因性

なんとなく舌先がピリピリしたり、舌がやけどをしたようにヒリヒリして痛い---これは舌痛症と呼ばれる症状です。更年期を迎える40、50代の女性に多いことからホルモンのアンバランスや自律神経の変調などと関係があるといわれていますが、最近では、年齢や性別にかかわらずこの症状を訴える方が増えている傾向にあります。痛みを感じる部分は、舌の先や舌の縁の両側が大半ですが、診察してみると舌の表面には異常がないのが特徴です。そして食事中や会話中は痛みは軽くなるか、感じなくなります。舌痛症は、その原因によってふたつのタイプに分類できます。今回は2つのタイプのうち一番目のタイプについて話をしていきましょう。

一番目のタイプ---さまざまな原因によって舌痛症もしくは舌痛症に似た症状がおきます。原因としては次のようなものが考えられます。

1.ビタミンB12欠乏症
2.貧血(とくに鉄欠乏性貧血)
3.糖尿病
4.微量元素(亜鉛など)の欠乏
5.感染症(カンジダ症など)
6.高血圧、低血圧、動脈硬化
7.薬の副作用
8.口腔乾燥
9.むし歯、歯周病

このほかに、細菌やウイルスの感染による口内炎、口の中に潰瘍のできる病気、舌がんなどがあります。入れ歯や歯列矯正用の器具が口に合わなかったり、むし歯や歯のとがった部分で傷ついて痛みを感じたり、治療に用いた金属のアレルギーが原因になっていることもあります。

西洋医学的に原因が特定できるのは、目の乾燥やふしぶしの痛みをともなうシェーグレン症候群、舌の両側の縁に白いただれができる扁平苔癬、ビロード色をしたただれができる紅斑症、カビが原因で白い腫瘍なものができるカンジダ症、舌に黒い毛が生えたように見える毛舌症などがあげられます。

口内炎としては、直径数mmのぶつぶつが繰り返してできる再発性アフタ性口内炎、舌が赤くただれるハンター舌炎、唾液の分泌量が減少して口腔粘膜全体が赤くなる口腔乾燥症などが考えられます。次回に述べる原因は心因性の要因が関係しているものです。

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ちょっと気になる脳と歯の話

健康のために朝食が大切なのは知られていますが、脳の活動にとっても朝食は欠かせません。脳のパワーが全快になるのは、事をした1〜2時間後から。特に朝は睡眠で身体の疲れも回復しており、それに食後の要素が加われば、まさにこの時間帯こそ脳のゴールデンタイム。

食事で血液中のブドウ等値が高くなると、腸内と脊髄でつくられるホルモンが脳内に放出されます。これらが記憶や学習に関係する大脳新皮質、海馬、視床下部を刺激して、記憶力や学習効果を高めるのです。特に朝食が重要なのは、眠っている間の脳がエネルギーを摂取できないため。

睡眠中も脳や内臓は活動していますが、内臓など他の器官がブドウ糖を保存できるのに対し、脳がそれができません。朝の脳はブドウ糖を使い切ってスタミナ不足。朝食は空腹状態の脳にエネルギーを補給する大切な役割があるわけです。血糖値を上げる既効力となるのは甘い物やフルーツですが、何より大切なのはよくかむこと。

脳を活性化するホルモンが咀嚼によって分泌され、頭を理想的なスタンバイ状態にしてくれます。よくかむためには、食事環境も大切な条件。テレビを見ながら1人で黙々と食べる朝食では、時間をかけずに流しこんでしまいがちです。元気でよく働く脳をつくるためにも、家族でゆっくり朝食を楽しむことを習慣づけましょう。

(出典 日本歯科医師会雑誌より)

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カリエスリスク検査
でわかるむし歯のなりやすさ

毎日同じように歯みがきをしていても、むし歯になりやすい人となりにくい人がいます。カリエスリスクとはむし歯になりやすい危険度で、最近は多くの歯科医院でそれを調べる検査が行なわれています。方法は簡単な唾液検査と問診で、むし歯菌や歯垢の量のほか、唾液の量や性質をチェック。

中でもむし歯発生に大きく関わる唾液には口の中の酸性度を中和する働きがあり(緩衝能)、その力も測定します。カリエスリスクはむし歯菌だけではなく、唾液の状態や食生活、歯みがき習慣などが相互に関わりあって決まるもの。それは人それぞれに違うので、本来はむし歯予防も十人十色のケアが必要なのです。自分の口の中の健康状態は自分に合った予防を身につけるための重要なデータとなります。

カリエスリスクテストとは?
1.むし歯菌の数2.唾液の緩衝能3.唾液の量や性質4.飲食回数5.むし歯の経験6.プラークの量

(出典 日本歯科医師会雑誌より)

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歯周病をよく知ろう(その2)

・歯周病の予防とケア
恐い歯周病ですが、原因因子を取り除けば、予防することができまます。まず大切なのは毎日の歯みがきです。歯周ポケットに歯垢を溜めないことです。そしてかかりつけの歯科医院で定期健診を受けてください。自分ではなかなか進行に気付かない歯周病が見つかることがあります。

歯ぐきは、肌と同じ、コラーゲンでできています。歯周病に伴って歯ぐきのコラーゲンが分解減少して歯ぐきがやせて、下がってきます。成分に薬用アミノ酸を配合して、コラーゲンの減少を抑えて、歯周病を予防する歯みがき剤があります。また歯周ポケットに深く入り込める毛先の細い歯周病専用の歯ブラシもあります。40歳を過ぎて歯の数が減るのは歯周病が大きな理由です。歯周病に勝って、8020を達成しましょう。

・大人の歯周病
歯周病はある程度病気が進むまで痛みを伴わないために、厄介な病気です。歯ぐきの色が赤紫色に変化し、痛みを感じたり、膿が出て口臭を伴うようになって気が付いたときには、かなり症状が進んでいるときなのです。歯槽骨が溶けて歯ぐきが後退するわけですから、歯の根の部分がむきだしになります。

土台を失った歯は、グラグラし、やがて抜けて落ちてしまいます。しかも、むし歯は1本ずつなりますが、歯周病では数本の歯を1度に失うこともあります。大人は、酒やたばこ、コーヒーなどの嗜好品をたくさん摂ります。そして特に、酒を飲んだときには、歯をみがかないでそのまま寝てしまうことも・・・。正しいブラッシングで歯周病を遠ざけてください。そして一人ひとりの8020を達成しましょう。

・子供と歯周病
むし歯と並んで、いやなお口の病気が歯周病です。前述したように歯周病とは、歯周病菌が歯と歯ぐきの間の隙間(歯周ポケット)に入り込んで悪さをすることで起こります。歯周病にかかると歯槽骨が溶けて、歯ぐきが後退し、グラグラして噛めなくなり、最悪の場合は、前にも言ったように歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病は大人の病気、それもお年寄りに多い病気だと思っていませんか。歯周病は、若い人にも忍び寄っているのです。中学生や小学生にも、歯ぐきが赤く腫れ歯肉炎にかかっている子供たちがたくさんいます。歯肉炎は歯周病の一歩手前なのです。子供たちが、加工食品や軟らかいものばかりを好むのが原因ですが、この症状は正しいブラッシングで防いだり、やっつけることができます。

お子さまの歯ぐきの健康状態を、一度かかりつけの歯科医院で診てもらうと良いと思います。

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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歯周病に勝つために
、敵を良く知ろう

・歯周病は恐い
歯を失う原因の半分は、歯周病です。あとの半分は、ほぼむし歯が原因ですが、歯周病が恐いのは初期段階では痛みを伴わないため、知らないうちに進行してしまうことです。そして複数の歯を同時に失ってしまうことになります。歯周病は40歳以上になると急激に増えます。そして全身の健康にも大きな影響を与えます。

・歯周病の原因
歯周病とは、歯周病菌が歯ぐきの歯周ポケットに入り込み、悪さをして起こる病気です。歯周病菌が活発になることが原因です。
1.歯垢(プラーク)の付着
2.歯石の付着
3.歯並びの悪さ
4.噛み合わせの悪さ
5.歯に合わなくなった詰め物
6.歯ぎしり
7.口で呼吸する習慣

・歯周病の進行と症状
次に症状を見てみましょう。思い当たるものはありますか。
1.歯ぐきの色:赤っぽかったり紫がかっている
2.歯ぐきの形:厚みをもって膨らんだ状態
3.歯ぐきの硬さ:触れるとプヨプヨして、しまりがない
4.歯ぐきから出血:ちょっとしたことで出血する
5.口の中がすっきりせずネバネバ
6.歯と歯の間の隙間が広がる
7.歯根部が長くなってきた
8.自分で自分の口臭を感じる
9.歯がグラグラする
数字が大きくなるほど歯周病は進行していると思われます。

・歯周病と全身の疾患
歯周病に冒されると、口の中の細菌や膿が体内に取り込まれます。これが、歯周病が全身に悪影響を与える原因です。
* 歯周ポケットが菌の貯蔵庫になる菌性感染症
* 炎症が免疫系の炎症物質(膿)を過剰に排泄し、臓器に行き渡る
体内に取り込まれた歯周病菌は、高血圧症や糖尿病等のやっかいな生活習慣病に影響を与えることも分かってきています。

(出典 日本歯科医師会 雑誌)

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歯周病を知ろう

美しい歯とは、いったいどのようなものでしょう?にっこりと微笑んだときにチラリと見える真っ白な歯。キレイに並んだ真珠のように耀く歯。もちろん、そうした部分も歯の美しさを語る上では大切でしょう。しかし、それだけではありません。いかに”見えている歯そのもの”が美しくても、土台たる歯肉がガタガタではいけません。

美しい歯を決定づける要素として、歯肉はきわめて大切。次のような歯肉が、美しさの要素といえます。まず内部の繊維が歯をしっかりと支えているため、表面に無数の小さなくぼみ(スティップリングといいます)が見えること。歯と密着していること。歯の根に当たる部分が歯槽骨にしっかりと食い込んでいること。つまりは、美しい歯とは、健康な歯・歯肉である。

言い換えれば、ここに歯周病の介在する余地はないのです。では、歯周病になると、いったいどうなってしまうのでしょう。そもそも歯周病とはいかなる病気なのでしょう?とても簡単に言うと、歯周病とは文字通り、歯の周りに起こる病気です。歯周病には、炎症が歯肉の範囲にだけとどまっている歯肉炎と、それがさらに進行し、歯根膜や歯槽骨が溶けてしまう歯周炎とがあります。

健康な歯の状態では、通常、歯と歯肉はしっかりとつながっています。歯肉溝と呼ばれるすきまはもともとあるものですが、これがさらに深まり、歯周ポケットという状態になります。ここで、プラーク(歯垢)中の細菌が繁殖することにより、歯周病は、悪化していってしまうのです。歯肉炎の主な症状としては

1.歯肉が赤っぽくなり
2.腫れはじめ
3.少しかゆいような痛いような感覚があり
4.歯みがきなどの際に少し出血を伴い
5.口臭がするというものがあります。わずかに歯肉が腫れ、表面上は治癒したかのように見えながら、実際には、悪化していくのです。さらに歯周炎になると
6.冷水がしみたり
7.歯根が見えてきたり
8.歯に動揺が見られたり
9.歯並び自体が変わって見えたり
10.物を噛むと痛みが生じたりします。

歯肉炎よりも、より明らかな症状が出るため、ここに至るまで気がつかないケースも多いのです。歯周病が恐ろしいのは、かなり進行するまで目立った症状や痛みを伴わないという点です。今や、全世界の人口のおよそ7割の人々が、程度の差こそあれ、歯周病に羅患しているといわれています。なかには、自然に歯が抜けてしまうまで気づかないという極端な例も見受けられるほど。それもこれも、歯周病があまりにも「静かな病気」であるがゆえです。

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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身体と心のあり方で顔は変えられる
。いい顔をめざそう!

可愛らしさや優しさが求められる今の風潮が現代人の顔に反映されるように、顔は現代背景や生活環境、職業、考え方などによって驚くほど変わります。変えられるなら「いい顔」になりたいもの。東大工学部教授原島先生が提唱される「いい顔になるための13ヵ条」のベースには、次のような顔の哲学があります。

「いい人だなぁと感じればその人がいい顔に見えてきます。顔は見る人と見られる人との関係の中に存在し、そして人から人へと伝わるもの。だから自分がいい顔になることは、人もいい顔にすることになります。」また原島先生はメディアが発信する顔のトレンドにあまり惑わされてはいけない、と注意されています。

TVの中の顔には自分との関係性がなく、人と人の間に本来つくられる顔のあり方は成立しません。一方的な情報を意識しすぎると自分の顔の個性が失われ、世の中は同じような顔であふれてしまいます。いい顔の解釈は様々ですが、少なくとも量産できるクローン人間のような顔ではないはず。

生き生きした顔とは「人間らしい顔」であり、人間だけが持つ口の役割は決して軽視できません。いい顔になるには、いい歯から。しっかりかむことは身体と心を豊かにする必須条件です。未来の日本人が冒頭の顔にならないよう、歯と口の健康を守ることは私たち現代人に課せられた使命といえるでしょう。

いい顔になるための顔訓13ヵ条

1.自分の顔を好きになろう
2.顔は見られることによって美しくなる
3.顔はほめられる事によって美しくなる
4.人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)だと思おう
5.コンプレックスは自分が気にしなければ他人も気づかない
6.眉間のシワを寄せると、胃にも同じシワができる
7.目と目の間を離そう、そうすれば人生の視野も広がる
8.口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう
9.左右対称の表情づくりを心がけよう
0.美しいシワを人生の誇りにしよう、美しいハゲを人生の誇りにしよう
11.人生の3分の1は眠り。寝る前にいい顔をしよう
12.楽しい顔をしていると、心も楽しくなる
13.いい顔、悪い顔は人から人へと伝わっていく

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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入れ歯はからだの一部です

野生の動物、たとえば百獣の王ライオンでも歯を失うことでエサを噛み切れず、餓死への道を歩みます。私たちの健康にも大きな影響を及ぼすのが歯を失うことです。そのために入れ歯をつくることになりますが、あなたは歯医者から「人工の歯が入ったのだから多少の違和感があって当り前、そのうち慣れますよ」と簡単に片付けられ、我慢した体験はありませんか。

そのうち歯ぐきに痛みを感じ、鏡をみると歯ぐきが腫れ、赤くなっているようなことはありませんでしたか。入れ歯は噛み合わせがピッタリ合って満足でき、後悔しないのが前提条件です。入れ歯は食べる楽しみの道具、あなたの健康を保つための必需品なのです。繰り返すようですが、具合の悪い入れ歯を我慢していることは百害あって一利なしです。

他の健康な歯や歯ぐきなどにダメージを与えるからです。歯医者には入れ歯の使いごこちまでは分かりません。噛み合わせが悪い、口にマッチせず、安定性が悪いなどの情報を提供して、しっかり改善してもらうことです。歯医者にとって、その人にふさわしい入れ歯をつくりあげるのが、それこそ腕の見せどころなのです。つけ加えておきますが、入れ歯の違和感には、0.1ミリ単位という微妙な調整が必要になります。いわば微調整で直るケースが案外、多いそうです。

(出典 (財)かながわ健康財団かむカムより)

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なぜ口が大切か?人間の進化がもたらした口の新しい役割

顔と歯の関係は、顔が進化してきた歴史をたどると様々なことがわかります。まず顔の中で最初にできたのが口。その周りに鼻、目、耳ができ、それら感覚器官が集めた情報を処理するために脳ができました。そもそも動物の口は食べ物にかみつきやすいよう、顔の前に飛び出しているのが特徴。また相手にかみついて攻撃する道具でもあったので、口自体が武器になるほど硬かったのです。

しかし直立歩行を始めた人間は、食事や攻撃に手を使うようになります。人間の口は奥へと引っ込み、口周辺はやわらかく変化。口の周りを自由に動かせることで人間の顔には表情が生まれ、のどを使って多様な声を発することで言葉が生まれました。人間にとって口は食べるためだけでなく、コミュニケーションの器官にもなったわけです。

あごが小さくなる弊害は身体面だけにとどまりません。口は考えや気持ちを伝えあう上でも重要な働きがあり、かむことは表現力や思考力の成長と大いに関係があります。つまり口の退化は、コミュニケーション能力の退化を意味するのです。「子供と大人の顔の違いは顔の上半分と下半分のバランス。上半分は子供時代とそう変わらず、大人の顔は下半分(鼻から下)が大きくなっています。

大人になることは、顔の下半分が発達すること。現代人はその力が弱まっているといえます。」と東京大学教授原島先生は言われます。現代の小顔信仰は、社会全体が幼児化している象徴といえるかもしれません。

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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なんでだろう。むし歯になりやすい人と、なりにくい人

むし歯になりやすい人がいる風邪を引きやすい人や、おなかをこわしやすい人がいます。同じように「むし歯になりやすい人」もいるのでしょうか。答えはイエスです。「むし歯になりやすさ」のことを、「むし歯リスク」といいます。このむし歯リスク(むし歯発生因子)にはどんなものがあるのでしょうか。それは、次に述べるようなグループ分けができます。まず、

(1)歯質が弱い、歯並びに問題がある。歯そのものに原因がある。
・家族に歯質の弱い方がいる人
・生まれつき歯質が弱い人
・歯並びの悪い人
・奥歯の噛み合わせの悪い人

(2)口の中のむし歯菌の量が多いと、むし歯リスクは高くなる。
・むし歯の多い母親をもつ人
・むし歯の治療経験のある人
・いま、むし歯のある人

(3)唾液の分泌量が少ないと、口の中が浄化されにくい。
・口が渇きやすい人
・ストレスの多い人
・投薬などで、唾液量の少ない人

(4)食習慣、生活習慣、生活状態がリスクを招く。
・甘いものをよく食べる人
・間食の多い人
・生活が不規則な人
・妊娠中の人

他にも、歯の生えかわり期や、歯根部が露出してきた人もむし歯リスクが高いといえます。

(出典 日本歯科医師雑誌より)

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残存歯数と脳梗塞に関係が!

中高年の男性では、現在歯数の多募が、脳梗塞の発症リスクを左右する重要な要因であることが明らかになった。米国ハーバード大学医学部のK.J.ジョンプラ氏らは大規模なコホート研究で、残存歯数が25本以上の人は24本以下の人に比べて、脳梗塞を発症するリスクが有意に低いことを証明した。

その報告論文が米国の専門誌「Stroke」(2003年1月号)に発表された。ジョンプラ氏らは、40〜75歳の循環器疾患の既往のない男性、4万1380人を12年間にわたって追跡調査した。歯周病の病歴、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、肥満などの有無、喫煙、アルコール、食習慣、ビタミン摂取など多様な因子について補正解析した結果でも、25本以上歯があると相対的に脳梗塞を起こしにくいという結論は同じだった。

歯数24本以下の人は、歯周病の既往の有無にかかわらず、脳梗塞を発症するリスクが高かった。一方、歯周病の既往歴と脳梗塞のリスクもある程度の相関が示されたが、喫煙歴のない人では、この相関はみられないことから、これは背景の喫煙歴の影響が強いのだろうと、ジョンプラ氏らは考えている。

心電図の虚血性変化の出現と残存歯数との関係については、九州、歯科大学の高田豊氏らが、福岡県下に在住の80歳の一般住民697人について詳細に調査解析した研究が知られている。この研究では、残存歯数20本を境界に、20本以上の群ではそれ未満の群に比べて、ST低下、T波異常、異常Q波など、冠動脈疾患や循環器疾患の発症につながる「虚血性変化」とされる異常所見の出現頻度が有意に少ないことが示された。

歯周病の重症度と心電図異常との相関はなかった。高田氏らは「8020運動」が咀嚼機能や栄養などの面からだけでなく、循環器疾患を直接予防して長寿をもたらす可能性があると結論づけている。ジョンプラ氏らの研究成果もこうした見方を裏付けるものだ。

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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日本はもっと歯が健康になれる国です(2.8)

日本の歯科治療費は世界的に見ても非常に低料金であることを、みなさんご存じでしょうか。この数字は、歯科医院での初診料を日本と米国で比較した場合の割合で日本は約1860円(平成12年)なのに対し、米国は約5300円と約2.8倍も高額なのです。

他の治療で比較しても、たとえば永久歯を抜く場合では、日本は約2600円であるのに対し、米国では約21200円と、約8.2倍にもなります。こうした価格差は主に保険制度の違いから生まれてきます。日本での歯科治療の大半は、健康保険制度で行われます。

いつでも、どこでも、誰にでも、安価に気軽に受診できる制度です。一方、米国での歯科治療は日本のように保険でまかなうことができません。すべて自己負担で行わなければならないのです。米国人はデンタルケアに熱心だと言われています。

日頃のデンタルケアへ関心が高まるのは、高額な治療を避けるためかもしれません。しかし、治療費と歯を大切にすることは、まったく違う話でもあります。歯の健康は豊かな生活を送るための基本。歯を健康に保つことは、治療費の高、低に関わらない大きなテーマです。

そこでもう一度、日本の保険制度の良さを見直し、その利点を歯の健康のために最大限に利用すべきではないでしょうか。つまり低料金を味方に、歯の健康に有効な健診や治療に、こまめに通うという発想です。米国では、国民のデンタルケアへの関心が高い反面、料金の高さによって低所得層の人たちが治療を受けることができないことが社会問題となっています。

日本の「いつでも、どこでも、誰にでも、安価に気軽に受診できる」保険制度の良さを大いに利用して、歯の健康を守っていただきたいものです。

(出典 日本歯科医師会雑誌)

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唾液ってなんですか?(唾液の不思議)

唾液は常に口腔内を湿った状態にして、口腔粘膜を保護しながら、歯や全身の健康のために色々な働きをしています。

1)唾液には消化酵素が含まれていて胃や腸での消化吸収を助けます。

2)唾液の特殊なタンパクは歯の表層に起きるごく初期のむし歯を自然に修復するように働いています

3)口腔内のPHが酸性になって歯が溶けやすくなったときに中性にに戻そうとします。

4)ムチンが口腔粘膜を保護しています。

5)多種類の抗菌作用を持ったタンパクが、全身を感染から守っています。

6)湿気のあるところにはカビが生えます(口腔内ではガンジダ症と呼ばれます)が唾液中だけに存在するある種のタンパクはカビを抑える役目をしています。

7)自浄作用により口腔内を清潔に保ちます。もう少し唾液の特徴を述べてみましょう。
高齢になると唾液は変化してきます。

8)高齢になると次第に唾液腺の萎縮が起きて唾液の分泌量が減少し、口腔乾燥の症状が現われてきます。

9)加齢による分泌量減少だけでなく種々の局所的あるいは全身疾患や薬の副作用、心因性などにより乾燥状態は強くなります。

10)多量の水分をとっているのに口腔乾燥がみられる場合は、全身的疾患が疑われます。疾患として、糖尿病、甲状腺機能亢進、鉄欠乏性貧血、尿崩症などが考えられるので専門医による治療が必要となります。

11)唾液は薬の副作用で分泌量が減少します、薬剤としては降圧利尿剤、制酸性吐剤、精神安定剤、抗うつ剤、鎮痙剤、筋弛緩剤、抗パーキンソン剤などがあります。これらの薬剤を服用していて口腔乾燥がみられる場合はかかりつけの医師に相談して下さい。

参考資料 静岡県歯科医師会発行口腔ケアマニュアル

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進化する入れ歯

エジプトのギザで発掘された、金の針金で結ばれた2本の大臼歯。これが5000年近く前の世界最古の入れ歯と言われています。人と入れ歯には長い歴史がありますが、長い間、入れ歯はカツラと同じように容貌を整える装飾具に過ぎませんでした。特に総入れ歯は実用的ではなく、会話や食事も自由にできないものでした。

アメリカの建国の父と呼ばれるジョージ・ワシントンも、そんな実用的でない入れ歯に悩まされた一人です。若い頃からむし歯が多く、28歳ですでに入れ歯のお世話になっていたそうで、ワシントンがしていた入れ歯の総重量はなんと1.3kgもあったと言います。「いつも気難しそうな顔をしていた」と言われるのは、当時の入れ歯は強力なバネが付いていたので、口から飛び出さないように、力を入れて口を閉じていたからかもしれません。

入れ歯の不具合は、食事はもちろん、人前で演説することにも影響があったはずです。口を動かしても外れず、会話やものをかんだりできる入れ歯が誕生したのは、日本では16世紀半ば、欧米では、19世紀になってからのこと。その後、あごの運動の研究や材料の改良が進み、入れ歯は装飾具から、失われた口腔機能を回復する「人工臓器」へと進化していきました。

現代の入れ歯には、人工歯を接着・固定するブリッジと、取り外しが可能な床義歯(部分入れ歯・総入れ歯)があります。そして現在、新しい入れ歯として注目されているのがインプラント。あごの骨に穴を開けて、そこに人工歯根を埋め込むというものです。まだ完全に完成された治療法ではありませんが、この方法なら隣の歯がなくてもブリッジのような固定した入れ歯を付けることができます。

さらに、未来の新技術として期待されるのが、遺伝子による再生技術によって、自分の細胞から歯そのものを再生するクローン歯です。歯を失った部分のあごの骨にES細胞を移植し、歯を構成する歯髄、象牙質、エナメル質、セメント質などすべてを再生する方法です。究段階の技術ですが、国内外の大学などの研究機関で大規模な研究が行われています。

近い将来に実用の段階がくれば、取り外し式の入れ歯はもとより、インプラントを不要になることが考えられます。

*ES細胞:受精卵が分裂を重ね、身体のもとになる細胞の塊ができたころ、一部を採取して培養したもの。

参考資料 日本歯科医師会雑誌

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口腔ケアをしないとどうなってしまうのか!!

口腔にはさまざまな役割があります。大きく分けると、食べる事・話す事・息をする事等です。また前歯が少し欠けただけでも顔貌に大きな影響を与えるため、精神的にも負担になることがあります。このように口腔の果たす役割には、機能的な問題以外にも精神的な問題を併せ持つ特徴があります。

病気や障害など種々の原因で口腔の機能が維持できなくなったり、あるいは低下したような場合には、その機能の維持、改善、回復を図る必要があります。具体的には次のような障害が発生します。

(1)口腔の問題として
1.食物が食べにくくなる。
2.むし歯になる(悪化する)。
3.歯周病になる(悪化する)。
4.歯や歯肉に疼痛や出血が見られる。
5.口臭が強くなる。
6.口腔粘膜や口唇が乾燥したり切れて出血したりする。
7.爽快感が欠如して気持ちが悪い。

(2)全身に与える問題として
1.誤嚥性肺炎
2.歯性病巣感染(口腔の病気が原因で他の部位に病気が発生もしくは悪化すること)
3.口腔そのものに病変が発生する(口内炎、悪性腫瘍など)

(3)介護する視点から見ると
1.食事時間がかなり長くなる。
2.調理方法や時間がかかり手間がふえる。
3.口臭がひどくなって困る。
4.よく発熱するようになる。

口腔状態の悪化は次のような条件があると起こります。

口腔状態が悪くなる具体的条件として、口腔に対する関心度や生活習慣等に加えて加年齢的変化、羅患疾病(糖尿病等)・服用薬剤などが複雑に絡み合ってきます。また自分で歯磨き、うがいなどができなくなるようなリウマチ・筋ジストロフィー・脳血管障害などが進行したり、痴呆などの精神障害があると口腔状態は悪くなります。

要介護高齢者では、介護や看護を”している”つもりでも”できていない”ことがよくあります。口腔清掃が充分にできなくなると口臭がひどくなり、むし歯や歯周病が発生したり、歯が折れたり、抜けたり、義歯が破損したりします。また、治療されていても充填物(詰めた物)が取れたり、壊れたりすることもあります。

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スポーツ外傷予防にマウスガードを!!

ぴったりとフィットしたマウスガードは、歯や歯ぐきが痛むのをやわらげ、顔面部を衝撃から守る効果があります。フィットしないマウスガードを使用すると正しい噛み合せができず顎関節を痛めるなどの危険が増大します。

a.マウスガードの効果
・軟組織のけが・歯の破折、脱臼・顎関節症、骨折の予防・咬合の安定など

b.こんなスポーツはマウスガードを!
アメリカンフットボール・ラグビー・ボクシング・ホッケー・空手柔道・野球・アイスホッケー・サッカー・ラクロスなど

c.マウスガードの使用法
(1)装着時間
・試合中だけでなく練習中から使用する。
・試合中と練習中以外に長時間の装着はしない。

(2)使用後
・着脱は水平に回転させ無理してはずさない。使用後は必ず冷流水で洗う。高温の湯は変形するので使用しない。
・マ・マウスガードは専用のケースに入れて保管する。
・変形の恐れがあるので高温になる場所やポケットにそのまま入れない。

(3)調整と定期検診
・定期的に3ヶ月に一度は、歯科医院で検査と調整を受けましょう。
・使用して違和感があったら歯科医師に相談しましょう。

(4)マウスガードを上手に使う
・お口にぴったりフィットしたマウスガードであること
・練習中から使用して、マウスガードになじんでおくこと
・メンテナンスを受け常に最良の状態に調整すること

マウスガードは歯科医院でお口の歯型をとって主に上の歯につけて使用します。高い密着性、装着感が得られ、呼吸会話もしやすい、弾力のある材料でできていて歯と歯肉を被うような形をしているものです。ぜひお口の保護のためコンタクトスポーツにカスタムメイドのマウスガードの使用をお勧めします。

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歯科に関するミニ知識 NO-6 NO-5 NO-4 NO-3 NO-2 NO-1
医療に関するミニ知識
全身の病気とお口の中の病気の深いかかわり


 

心ある歯科医は吠える(院長ページ) 院内活動 院外活動


 

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