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日本における歯列矯正の発展

さて、わが国において「歯列矯正」について初めて書かれたのは高山紀斎著「保歯新論」であろう。明治十四年六月発刊の同書第十三に蹉跌(さてつ)倫(現矯正歯科学)として記載されている。

また、高山歯科医学院講義録(全二四冊)中には歯科病理学と歯科器械学(補綴学)の一部に記載されている。

明治二十四年五月、同講義録の懸賞問題として病理の出題項目「歯牙不整列の原因およびその整正術如何」というのが出題されている。

さらに、明治二十五年八月に高山歯科医学院の教科書として出版された『歯科手術論』の第十二章に「歯列矯正及腐蝕予防」として記載されている。

単行本としては明治四十年六月から同四十三年六月までに出版された新纂歯科講義に佐藤運雄著『矯正歯科学』かおる。

また、榎本美彦(うまひこ)著『新纂矯正歯科学』(昭和五年六月発刊)の著書がある。これは現在の日本の矯正学を体系づけたものである。

大正三(一九一四)年、榎本美彦により矯正の臨床が行われ、斎藤久教授(東歯大初代矯正部長)が日本における第一号の患者を担当した。

矯正歯科学の治療はアメリカにおいても、わが国においても歯科補綴学の一部として講義され純粋に補綴的処置として扱われていたが、東京歯科大学では、昭和九(一九三四)年に補綴部から矯正部として独立した。

そして、昭和二十一(一九四六)年、矯正学者を中心として保育歯科協会が設立され、小児歯科と矯正部門の臨床と研究が行われた。現在では、その診療は矯正歯科として標榜が許されている。

現在の診療対象は不正咬合の矯正から、唇顎口蓋裂を始めとして、顎顔面の先天異常や顎変型症を中心とする顎矯正にも発展した。

そして基本的には、歯、顎、顔面頭蓋諸構造の成長発育や歯の移動の機構の解明、また、診療上からは諸構造の形態分析や顎運動の機能分析などが行われている(歯科医学大事典・医歯薬出版・一九八九年初版より)。`

参考:歯科の歴史おもしろ読本 長谷川 正康 著

 

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