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コロンブスの三大土産に歯磨粉が?

十六世紀、モンペリエ大学のリヴィエール(Rivier,Lazare 一五八九〜一六五五年)は、硫酸に浸した木片で歯を清掃すると、歯が白くなるばかりでなく、齲蝕の予防もできるのでよいと推奨している。

また、彼はタバコの灰を歯磨きに応用した初めての人である。彼は、喫煙によって唾液の分泌がよくなり、口中の自浄作用が行われ、その煙で歯虫を殺すことができるといっている。

この時代には、すでにコロンブス(Columbus,Cheistopher 一四四六年〜一五〇六年)が新大陸を発見(一四九二年)し、三大土産をヨーロッパにもたらした。それは種々な香辛料、タバコ、それに梅毒であった。

これら、食欲、嗜好、性欲に関係あるものの普及は速く、これらは数年の間に全ヨーロッパに波及した。

梅毒は初めはきまった名がなく、ガリア病(フランス、ベルギー地方の名)、ネアペル病、あるいは蔓延している国の名でスペイン病、フランス病、イタリア病などとも呼ばれていたが、G・フラカストロ (一五五三年没・医師で詩人)のラテン訪の中に、Syphilus(シフィリス)という名の羊飼いが最初の梅毒患者として描かれており、詩の題名の他、訪中一ヵ所で病名として使われていることにちなんで、これ以降、Syphilus(syphilis)というようになったという。

一四九六年、ポルトガル人がインドのゴアに持ち込み、インドではフィランガ病といい、これが中国広東に輸入され、初めは仏朗機人病(ポルトガル人病)といったが、その後唐瘡(とうそう)、楊唐瘡(ようとうそう)と名づけられた。

これが倭寇(わこう)(日本の海賊)によって琉球に伝えられ(一五〇八年頃)、九州に渡った。唐瘡→広東瘡→琉球瘡などの言葉から流行の経路がわかると思う。

そして日本の中央部(関西)には一五一三年(永正九年)頃、さらに翌年には関東にまで波及した。当時、日本では楊梅瘡あるいは瘡(カサ・カサケ)と呼んだ。

それにしても、新大陸からの三大土産のうち二つが、歯磨粉の材料に関係していたとは興味あることである。

参考:歯科の歴史おもしろ読本 長谷川 正康 著

 

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