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歯の歴史博物館

◆虫歯の原因は歯虫

・古代から18世紀後半まで、歯痛や虫歯の原因は歯の中で歯質を小虫が食うために起こると考えられていました。この想像物である歯虫の名が世に現れたのは紀元前20世紀前半の事といわれています。

・バビロニア人は歯痛が起きたときには、アヌ神に「歯虫祓」の呪文を三度唱え、その後、ヒヨスの実を焼いて駆虫しました。ヒヨスの実には麻痺作用があるので痛みを和らげるためいくらかは効果があったのでしょう。

・また、古代中国、古代日本でも歯を疾む原因が歯虫であると考えられていました。この歯虫について中国では隋時代の「諸病源候論」に「牙歯虫候」、「牙虫候」という病名で記載され、これがわが国に伝わり、「醫心房」(いしんぼう)に受け継がれました。この医書の第五巻に「諸病源候論」を引用して「虫長六、七分、皆、黒頭」と具体的に書かれています。虫歯の中で見つけられた歯虫は、おそらく歯の中の神経を見まちがえていたようです。

・1881年(明治14年)頃より、虫歯の原因が酸によるものであることが分かり、後にG・V・ブラックが歯垢が原因との研究発表を行い、虫歯予防のため歯ブラシが有効ということが再確認されました。

◆古代の人も歯みがきしていた

・インダス文明時代の古代インドでは、端を噛み潰したニームの木の小枝で一日二回歯みがきを行っていました。ローマ時代には動物の骨や卵の殻を焼いた灰で歯をみがいていました。

中国では959年頃の歯ブラシが見つかっておりかなり古い時代から歯ブラシが使われていたのがわかります。また、曹洞宗の道元禅師の「正法眼蔵」には、中国の宋に留学中に牛角製柄に馬毛を植えた歯ブラシが使われていたと記してあります。

現代的な歯ブラシの製造も西洋より、東洋の方が早かったようであります。家庭用の歯ブラシが高価だったヨーロッパで現在のような歯ブラシが使われるようになったのは17世紀になってからで当時の歯ブラシは馬毛でできていました。

・「歯をみがく」という思想はインドから仏教と共に中国や韓国を経て552年に日本へ伝えられました。平安朝期に楊子でみがくことが民間に広まり、日本で使用された最初の歯みがき粉は塩でしたが、江戸になると歯みがき粉は庶民にも広く普及しました。

参考:深川歯科
http://www.fukagawa.or.jp/knowledge/history.html

 

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