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人相学から歯を考える

「額は初年運を表し、目から鼻は年中運を表し、口元は晩年運を表す」人相学の本にはこのように表現されている。

額は遺伝的な要素が強いようだ。“おでこの広い子は、将来賢くなる”と言われるのは、そんな意味なのだろう。

目は“心の窓”と言われるように心の内面を表し、鼻は文字通り、“人生の花”である財運や夫婦運を表している。

いずれにせよ“目が中年運を表す”ことは、もっとも仕事ができる時には、生き生きと目が輝いていることから言われたのであろう。

一方、口元は晩年運を表す。これは容易に想像できよう。

歯が丈夫でなんでも噛めると、老いてますます意気盛んだろうし、歯を失い噛めなくなると、老い先短いということか。

なにしろ人相学は、古代中国で誕生し3000年の歴史をもつ。硬い食べ物を食べていた古代人にとっては、まさに“歯が命”であったのだろう。

豊かな顎は生命の源なのだ。

御心配めされるな。現在では歯科医学の発達で、豊かな顎を取り戻すことができる。

ところで、人相学が語るように、80歳で20本の歯を持つ方は、歯の少ない方と比べ、歯科以外の医療費が年間約5万円も安く、通院日数も20日少ないという調査がある。

年間5万円の差は、老後において大きな差だ。噛める歯を持っておられる方が、内臓が丈夫で健康であることがわかる。そこで、年齢と食べ物を消化・吸収する能力の変化について調べてみた。

年齢とともに―――

唾液や胃液など消化酵素の分泌が減ってくる。胃腸の中で食べ物を送り出す、ぜんどう運動も落ちてくる。糖分や脂肪分の吸収も悪くなる。どおりで歳取ると、食べられなくなるわけだ。

胃酸の量は、50歳では約25%、80歳で約5%にまで減ってしまう。若いときは、体も若い。あふれるように消化液もでる。だから噛まなくても、体への負担が少ないかもしれない。

ところが歳とともに、食べ物を消化・吸収する力が低下する。その時こそ、真に噛める歯が重要になるだろう。

医学の進歩とともに、人生50年時代から80年時代へと寿命が延びた分、生き生きとした人生を送りたいものだ。歯は、直接「いのち」に関わる事は少ない。しかし健康で快適な生活を、より長くおくるためには必要な器官なのだ。

歯科医学はまさに健康の科学といえよう。

ドクター岡崎のおもしろ歯学
http://c10yglm5.securesites.net/shigaku/ninsougaku.php

 

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