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二つの食育

食生活と健康との間には,大きな関係があることが知られている。なかでも生活習慣病は,食生活の乱れによって起こるため,子どもの頃からの予防が重要だ

そこで,“食育基本法”が制定された。これは,子ども達が体に良い食べ物を選ぶ力を身につけ,生活習慣病を予防するというものである。そのため全国各地では,食育にまつわる多くの催し物が行われている。

ところで現在の食育運動には,“ある視点”が欠けているような気がしてならない。この点について述べてみる。

さて,ここに典型的な和食がある。焼き魚に煮物,野菜にみそ汁,そしてご飯。一方,右はファーストフードである。さて,どちらを食べている人がより健康だろう?誰もが和食と答えるだろう。

それでは逆の“出す方”の話。

どちらの,ウンチをしている人の方がより健康だろうか?
1:バナナタイプ
2:ビチビチタイプ
これも誰もがバナナと答えるだろう。さて,ここからが難しい。本題に入る!

これを組み合わせると次のようになる。
1:典型的な和食を食べて,ビチビチタイプの人
2:ファーストフードを食べてバナナタイプの人
さて,どちらが健康だろう?誰もが答えにつまることだろう。

どちらが正しいのか筆者にもわからない。ただ,“とりあえず若い頃”ということであれば,後者のように思う。何故なら“ウンチは,身体からの便り”という言葉がある。

その状態は,腸内細菌の菌叢を現わしている。善玉菌が優勢であればバナナタイプになるだろうし,悪玉菌が優勢になればにおいが強くなる。

ここで言いたいこと。それは,現在の食育運動は,“健康に良いものさえ食べれば,バナナタイプになる”という思想に支配されているのではないか。 本当にそうだろうか?

健康に良いものを食べていても,ビチビチタイプの人もいるに違いない。これは,“口に入る前の食育”と言える。

さて食育には,もう一つある。それは“口に入った後の食育”である。これが“よく噛む”ということである。現在の食育には,この発想が抜けているような気がしてならない。

いくら健康に良いとされる食物を食べても,噛まなければ消化不良を起こすだけである。食育には“二つの視点”が必要であることがわかる。

そもそも,“歯は噛むために生えてきた”のである。むし歯や歯周病になるために生えてきたものでなければ,磨くために生えてきたものでもない。

言い換えれば“食”の話は,すべて“歯や口“の話に置き換えることができるように思う。“口に入った後の食育”を進めるのは歯科医師の役割なのである。

歯のふしぎ博物館
http://www.dent.okayama-u.ac.jp/syouni/OKAZAKI/omosiro/syokuiku/syokuiku.html

 

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